強化学習で挑むヒューマノイドの高速走行 ― ヒューマノイド運動会への取り組み
GMOインターネットグループ株式会社|高橋 勇哉 第6回 京大ミートアップ supported by GMO 考え・人と共生し・走るAI:ヒューマノイド競技大会への挑戦 2026年6月25日(木)実施
スライドのテキスト
1ページ目
強化学習によるヒューマノイドの
高速走行
**― **
世界
ヒューマノイドロボット運動会への取り組み
―
第
6
回京大ミートアップ
GMO
インターネットグループ株式会社
グループ研究開発本部
高橋
勇哉
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高橋勇哉
GMOインターネットグループ株式会社
グループ研究開発本部リサーチサイエンティスト
大阪大学大学院情報科学研究科マルチメディア工学専攻出身
2021年GMOインターネットグループ株式会社入社
入社以来、ビッグデータ基盤の運用、データ解析に関わる
現在はGMO AI & Robotics Corporation でロボットの研究開発
学生時代の研究は機械学習を用いた推薦システム
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1
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ネットインフラ・セキュリティ|No.1サービスの集合体
圧倒的
※1
No.1
ドメイン発行・卸
国内シェア
83.0%
圧倒的
※2
ドメイン登録・販売
国内シェア
No.1
90.1%
※3
クラウド・レンタルサーバー
No.1
国内シェア
63.5%
No.1
ネットショップ支援
有料店舗数
4.3万
※4
No.1
盗聴・改ざん・なりすまし防止
国内シェア
1位
No.1
629万
電子印鑑
送信件数
※5
No.1
サイバー攻撃対策
ホワイトハッカー数
1位
※6
No.1
決済
導入店舗数
17.1万
※7
No.1
1位
インターネット接続
光コラボアワード
満足度ランキング
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2
※1:国内シェア当社調べ ※2:国内シェアICANN調べ25年12月末時点 ※3:ホストされているドメインベース(domaintools.com)調べ※4:国別コードNetcraft社調べ
※5:フェルミ推定により※6:23Q3より多くの店子をもつ特定の加盟店について、店子の数に関わらず1店とカウントする計上方法へ変更
※7:2024年「光コラボアワード2024」総合満足度最優秀賞
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金融・決済・暗号資産領域
※
No.1
ネット銀行
メインバンク増加率1位
FX取引高国内2位
インターネット証券・FX
No.1
CFD取引高国内1位
暗号資産
取引売買高国内2位
決済
No.1
決済処理金額1位
※ 「2024年企業のメインバンク調査」東京商工リサーチ調査https://www.tsr-net.co.jp/data/detail/1200509_1527.html
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3
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GMO AI&ロボティクス商事(GMO AIR)
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4
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5
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目次
1.
背景
: GMO
インターネットグループ陸上部
–
GMO
ロボッツ
2.
データ収集
**: **
モーションキャプチャとリターゲティング
3.
走行ポリシーの学習
4.
これまでの成果と明らかになった課題
5.
まとめと展望
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6
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目次
1.
背景
: GMO
インターネットグループ陸上部
–
GMO
ロボッツ
2.
データ収集
**: **
モーションキャプチャとリターゲティング
3.
走行ポリシーの学習
4.
これまでの成果と明らかになった課題
5.
まとめと展望
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7
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GMO
インターネットグループ陸上部
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8
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駅伝日本一の走りを、ロボットへ
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9
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陸上部
×
ロボットの取り組み
GMO
•
(
大会新記録
)
今年の
ニューイヤー駅伝
を優勝
インターネットグループ陸上部
•
チャレンジ
所属選手らの
走行データを
:
•
ロボティクスに
活用
データの解析により選手にも有益な
できないか?
•
フィードバックを生み出せないか?
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世界
ヒューマノイドロボット運動会
昨年中国にて初回開催され、大きな注目を集めた大会
GMO
の出場予定種目
**: **
100m
走
**/ **
400m
走
**/ **
1500m
•
走
•
自律走行であればタイムにボーナス
が付き有利
人間と同様のトラックを使用
•
速く走る
**+ **
自律行動、レーン内の安定走行
が求められるルール
今回は「
速く走る
」の部分の取り組みを発表します
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目次
1.
背景
: GMO
インターネットグループ陸上部
–
GMO
ロボッツ
2.
データ収集
**: **
モーションキャプチャとリターゲティング
3.
走行ポリシーの学習
4.
これまでの成果と明らかになった課題
5.
まとめと展望
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モーションキャプチャとリターゲティング
•
モーションデータはロボットに合わせて変換する必要がある
人間の動きをモーションキャプチャし、モーションデータを取得
•
(リターゲティング)
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陸上部選手のモーションキャプチャ
直線
/
カーブや加速
/
減速など、
•
多様なシチュエーションの
関節の動かし方は異なる
•
データを収集する必要がある
実際の撮影動作
•
直線・曲線で低速
/
中速
/
**: **
•
400m
を3段階で段階的に
高速
•
前後左右への移動、その場旋回
加速する周回走も取得
•
都内の陸上競技場でモーションキャプチャをしている様子
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16ページ目
陸上部選手のモーションキャプチャ
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**人間 **
**→ **
ロボットへのリターゲティング
General Motion Retargeting
•
末端の目標位置から関節角を逆算する
逆運動学を解いて
Araujo et al. (2025)
•
体格や骨格の異なる別の
モデルに動きを転写する
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**人間 **
**→ **
ロボットへのリターゲティング
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目次
1.
背景
: GMO
インターネットグループ陸上部
–
GMO
ロボッツ
2.
データ収集
**: **
モーションキャプチャとリターゲティング
3.
走行ポリシーの学習
4.
これまでの成果と明らかになった課題
5.
まとめと展望
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走行ポリシーの学習
強化学習を用いた2つのアプローチで走行ポリシーを開発
1
1.
Proximal policy optimization
(PPO)*
にもとづくアプローチ
高速な走行が可能になるように、
報酬設計などを調整し学習を行う
2
2.
AMP*
にもとづくアプローチ:
報酬設計などの調整に加えて、
モーションデータの特徴を学習時に加える
**1 Schulman et al., "Proximal Policy Optimization Algorithms," arXiv:1707.06347 (2017) **
2 Peng et al., "AMP: Adversarial Motion Priors for Stylized Physics
-
**Based Character Control," ACM Trans. **
Graph. 40(4) (2021)
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21ページ目
PPO
による走行ポリシーの獲得
PPO (
近接方策最適化
)
•
強化学習のアルゴリズムとしてよく用いられる手法
•
ロボットに以下を定義し、報酬の増える方向にポリシーを更新
•
環境:大量のロボットを並列で物理シミュレートし、
状態:ロボットの今の姿勢と動き+進みたい方向の指令
•
出された目標角度をトルクに直して動かし、
行動:
ポリシーが出力する
各関節の目標角度
報酬を返す
•
高速な走行を実現するため、カリキュラム、報酬設計を調整する
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22ページ目
カリキュラム学習
学習時、最初から高い目標速度を与えると極端に高い確率で
転倒が発生し、探索が進まなくなる
目標速度を低いところから段階的に引き上げる(カリキュラム学習)
具体的には学習時に、転倒率、最高速度が一定の基準を超えたら
目標速度をわずかに増やす
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報酬設計
安定して歩行するための報酬設計は、
高速走行のためには必ずしも良いとは限らない
上下動の抑制
-
**> **
例
•
足を上げる高さの目標値
-
**> **
上下に動きやすい高速走行の探索が進みづらくなる
•
低めに設定する方がバランスを崩しにくいが、
足を高く上げた自然な走りの方向に学習が進みづらくなる
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24ページ目
AMP
による走行ポリシーの獲得
Peng
**et al. **
(
2021
)
AMP: Adversarial Motion Priors
•
データセットとエージェントの行動が
•
PPO
による歩行動作の学習に、
どのくらい近いかを判別する判別器を置き、敵対的学習を行う
•
判別器から出力するモーション類似度報酬
(
スタイル報酬
)
を加えた形
スタイル報酬の係数
タスク報酬の係数
𝒔𝒕𝒚𝒍𝒆
𝒓𝒕= 𝒘𝒕𝒂𝒔𝒌𝒓𝒕
𝒕𝒂𝒔𝒌+ 𝒘𝒔𝒕𝒚𝒍𝒆𝒓𝒕
時刻
t
でのスタイル報酬
時刻
t
でのタスク報酬
時刻
t
でのトータルの報酬
モーションの模倣のための細かく複雑な報酬設計を避けられる
•
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25ページ目
AMP
を素朴に適用し実機にデプロイ
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24
26ページ目
AMP
の課題
•
モーションデータに含まれない動きの対応が難しい
•
具体的には姿勢を崩した状態からの復帰、急旋回
•
モーション、リターゲティング品質に繊細
•
先ほどの動画では足の内側が接触してバランスを大きく崩した
リターゲティングの際に、内股なモーションデータになっていた
•
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25
27ページ目
ここまでのまとめ
カリキュラム
必要なことはこの3つ
•
とにかく
必須
•
リターゲティング
品質の向上
報酬設計
•
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26
28ページ目
目次
1.
背景
: GMO
インターネットグループ陸上部
–
GMO
ロボッツ
2.
データ収集
**: **
モーションキャプチャとリターゲティング
3.
走行ポリシーの学習
4.
これまでの成果と明らかになった課題
5.
まとめと展望
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これまでの成果
(PPO)
直線を
5m/s
以上で
•
左右のブレも少ない
安定して走行
•
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30ページ目
これまでの成果
(AMP)
•
以下の内容で改善
•
PPO
同様の報酬設計
リターゲティング処理を細かく修正
•
•
左右のブレや安定性には課題が残る
低速、高速の指示に合わせて自然な歩様で推移
•
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29
31ページ目
目次
1.
背景
: GMO
インターネットグループ陸上部
–
GMO
ロボッツ
2.
データ収集
**: **
モーションキャプチャとリターゲティング
3.
走行ポリシーの学習
4.
これまでの成果と明らかになった課題
5.
まとめと展望
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30
32ページ目
まとめ
GMO
ロボッツは、駅伝日本一の陸上部とエンジニアが
組んで、
•
ヒューマノイド
の社会実装を競技という形で前進させるプロジェクト
報酬設計の調整などを行い、強化学習を用いた学習で得たポリシーで
•
5m/s
モーションデータを活用し、人の自然な走りをヒューマノイドの
以上の速度の走行を確認
•
走行時の歩様に反映
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今後の展望
•
より安定して高速な走りを獲得
•
自律
走行(レーン認識+経路追従)との統合
旋回性能の向上
•
ハードウェア側
の効率/放熱
の改善
検証を進める
•
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実機
で見えて
きたハードの課題
**5.5m/s **
程度のスピードで
30
〜
40m
走ると
•
発熱
で停止/転倒する
電流指令が高速・大振幅で振動していること
•
が原因で
MOSFET
が異常に発熱
対策候補
•
FF
トルク+
PD
•
推論
周期
ゲインチューニング
•
放熱
ヒートシンクの追加
の高速化
•
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